バイトで早上がりになることが増えたり、店長の態度が急によそよそしくなると不安になりますよね。
何かおかしい…
理由に心当たりはないし、もしかしてクビになるのではないかと心配になる気持ちわかります。
できることならこのまま働きたいけど、突然「辞めてくれ」と言われたら困りますよね。
実は、バイトでクビになる時は前兆があります。いくつかの要因が重なった結果、「辞めてくれ」と言われるのです。
そこで今回は「バイトをクビになる前兆」について解説します。
バイトをクビになりたくない人は、手遅れにならないように注意してください。
1)シフトが減らされる
希望より少ない日数しかシフトに入れてもらえないことが続くと、注意が必要です。
他の人は今まで通りのシフトなのに、あなただけ明らかにシフトに入る回数が少ないのはおかしいです。
このままの状態が続くと、ある日突然「もう辞めてくれ」と言われるかもしれません。
また、シフトに入れないと十分な収入を得ることができず、必然的に辞めざるをえない状況になります。
そのため、従業員から「辞めさせてください」と言わせるために、シフトを減らしている場合もあります。
ただし、シフトを減らす=絶対にクビになるわけではありません。シフトを減らすのは様々な理由があります。
以下の記事でも詳しく解説しているため、心当たりがある方は確認してください。
2)早上がりさせられる
「お客さんが少なくて暇だから」という理由で、決まっている時間より早く上がるように指示されることがあります。
今まではシフト通りに働いていたのに、急に早上がりが増えた時は注意が必要です。
あなたを必要としていないため、早上がりを指示している可能性があるからです。
また、あなたに問題がなくても経営状況が厳しくて、バイトの人数や労働時間を減らしたいのかもしれません。
ただし、「忙しい時に残業を頼むよりも、多めに人を入れておいて、暇なら早く上がってもらえば良い」という方針でシフトを組んでいる会社もあります。
そのため、普段から早上がりが多いならあまり気にする必要はありません。
早上がりについては以下の記事でも解説しているため、こちらもご確認ください。
3)ミスをしても注意されない
仕事でミスをしても注意されなくなったのは、「言っても直らないから無駄」と見放された可能性があります。
怒られるのはショックですが、店長から注意されるのは改善して欲しいという気持ちの表れです。
これからも頑張って欲しいし、成長してもらいたいから、叱咤激励しているのです。
それなのに怒られなくなったからと言って、ラッキーだと思ってはいけません。
今までなら怒られていたようなことでも、何も言われなくなったら危険です。
そのうち「もう辞めてくれないか」と言われるかもしれません。
普段からミスが多い人は、同じミスを繰り返さないように注意しましょう。
4)店長の態度がよそよそしい
急に店長の態度がよそよそしくなり、風当たりが強くなったと感じることがあります。
仕事の報告をしてもそっけない返事をされたり、相談にも乗ってもらえないと、嫌われてしまった可能性があります。
店長に嫌われると仕事に支障が出るし、シフトの融通も利いてもらえなくなります。
直接クビを宣告されるケースは少ないものの、バイト先に居づらくなるといずれ辞めたくなるでしょう。
店長も人間であり、好き嫌いがあります。店長に嫌われるとバイトがしづらくなるため、注意してください。
5)コミュニケーションが少ない
バイトでは従業員同士でコミュニケーションを取ることが推奨されてますが、コミュニケーションが少ない人は注意が必要です。
人見知りだからといって、コミュニケーションを避け続ければ、周りから付き合いの悪い人だと思われます。
コミュニケーションを取らないでいると、店長から「チームワークに問題がある人間だ」と判断されるでしょう。
そのうち、「チームワークに支障が出るから辞めてくれ」となるかもしれません。
仕事とプライベートを分けたいという気持ちはわかりますが、時には雑談や飲み会に参加するのも大切です。
バイト仲間と話す機会が少ないという人は、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしてください。
なお、会話が苦手という人は、以下の記事を参考にしてください。
6)嫌な仕事ばかり回ってくる
与えられた仕事内容から、クビになる前兆を感じ取ることもできます。
肉体的にハードな仕事や他の人が嫌がる仕事ばかり回ってくるのは、辞めさせたいと思われている可能性があります。
いずれ根負けして「辞めさせほしい」と言ってくるのを待っているのかもしれません。
逆に単純で楽な仕事ばかりさせられるのも考えものです。
誰でもできる仕事なら、いてもいなくても一緒だと思われるため、いつかは辞めてくれと言われる可能性もあります。
どちらのケースも考えられるため、仕事内容が変わってきたら注意してください。
7)重要な仕事を任されなくなった
重要な仕事を任せてもらえなくなった時も注意が必要です。
本来、バイト先は重要な仕事を担当している人には辞めてほしくないものです。
しかし、担当から外されたのであれば、辞めても良い人だとみなされた可能性があります。
後輩に優秀な人がいるから外された場合もありますが、そうでなければ原因はあなたにあります。
何度も同じミスを繰り返していたり、遅刻や欠勤が多くなれば、重要な仕事を任せてもらえなくなります。
これまでの勤務態度を見直し、改めなければいずれクビを言い渡されるでしょう。
8)急にノルマができた
アパレルバイトなどで、今までノルマがなかったのに急にノルマが課されるようになったら、クビになる前兆かもしれません。
「ノルマを達成していない」「ノルマ達成に向けて努力していない」と言われ、クビにする理由を作ろうとしている可能性があります。
個人の努力では到底達することができないようなノルマを課せられると、どうしたら良いかわからなくなるでしょう。
ノルマが達成できないことで嫌味を言われたり、厳しく指導されるようになり、精神的に追い詰められます。
ノルマに抗って頑張るのも良いですが、心身ともに疲弊して長続きしないでしょう。
無理なノルマを求められたら、クビになる前に辞めた方が良いかもしれません。
9)店の売り上げが落ちている
あなたに問題がなくても、バイト先の経営状況が悪くて人員整理しようとしている場合があります。
明らかにお客さんが減って暇な状態が続いていると感じたら、経営が厳しくなっている証拠です。
経営難になれば人件費削減から取り組む会社が多いです。これまで通り、スタッフを雇用し続けることはできません。
そのうち「店の経営が厳しいから辞めてくれ」と言われるのも時間の問題です。
複数店舗のあるチェーン店なら他の店舗へ異動させてもらえる可能性もありますが、個人経営店なら解雇せざるをえないでしょう。
すぐクビにならなくても、シフトを減らされたり早上がりさせられたりします。労働時間が短くなり、満足に稼げなくなるでしょう。
経営難のバイト先で働き続けても見通しは良くないです。自分から辞めた方が賢明です。
クビになりそうだと感じた時の対処法
実際にクビになりそうだと感じた時はどうすれば良いのでしょうか?
クビの前兆を感じた時の対処法をご紹介します。
心を入れ替える
仕事でミスが多かったり、遅刻や欠勤が多い人は、心を入れ替えて真面目に働きましょう。
あなた自身に原因があるのであれば、あなたが変わることが一番の対処法です。
これまでの勤務態度を反省し、悪いところがあれば改めてください。
あなたが心を入れ替えて真面目に働いていれば、きっと店長も見直してくれるはずです。
周りの見る目も変われば、クビだと言われることもなくなるでしょう。
店長に相談する
真面目に働いているのにクビになりそうだと感じる人は、思い切って店長に相談してください。
特に「シフトが減った」「ノルマがある」「経営難」などの前兆は、直接聞かないと真相はわかりません。
実際に話し合いの場を持つことで、自分の意思を伝えられるし、熱意を感じ取ってもらうことができます。
クビになる前兆だと思っていたものが、実は誤解だったということもあります。
白黒はっきりさせるためにも、勇気を出して相談してみましょう。
バイト仲間に聞く
店長に直接聞くのは無理だという人は、バイト仲間に聞いてください。
クビになりそうな前兆を感じているのはあなただけではないかもしれません。
バイト仲間も同じようにクビになりそうと思っている場合もあります。
同じ思いをしている人が見つかれば協力することができるし、心強いです。
また、バイト仲間から客観的な意見をもらうことで、自分の悪い部分を見つめ直すきっかけにもなります。
クビになった時の準備をする
実際にクビだと言われたときのために、準備をしておきましょう。
たとえば、解雇通告を受けた時期によって、解雇予告手当を受けることができます。
解雇予告手当とは、解雇日の30日以上前に予告なしに解雇を行う場合、支払いが義務付けられている手当のことです。(労基法第20条より)
また、バイトでも有給休暇がもらえる場合があるため、有給がある人は消化するようにしてください。
念のため求人サイトをチェックして、新しいバイト先を探しておくのもありです。
掛け持ちのような形で新しいバイトを始めることで、いざクビを言い渡されても収入に困ることはありません。
自分から辞める
いつクビになるかビクビクしながら働くのは、精神衛生上よくないです。
クビになる前兆があるのであれば、思い切って新しいバイト先を探しましょう。
自分から辞めると言うのは屈辱的に感じるかもしれませんが、気持ちよく働けない職場にいつまでもしがみつくのは時間の無駄です。
あなたを必要としてくれるバイト先はたくさんあります。「今のバイト先は縁がなかった」と思い、前向きに行動しましょう。
常にバイト先の変化を意識しよう
よく「仕事ができないとクビになる」と言われたりしますが、実際のところ仕事ができないという理由で従業員をクビにすることは難しいです。
能力不足を理由に従業員を解雇するのは不当解雇にあたり、法律違反になるからです。(労働契約法第16条)
能力不足を理由に解雇が認められるのは、著しく業績に悪化をもたらしたり、能力に改善の見込みがない場合など、社会通念上相当と認められる場合のみです。
アルバイトという雇用形態で該当することは滅多に無いため、クビだと言われる可能性は少ないです。
ただし、直接クビだと言わないまでも「辞めるように仕向ける」ことはあります。
あなたが「クビになりそう」という前兆を感じているのは、まさにバイト先から辞めてほしいと思われているからではないでしょうか。
だからといってそのとおり辞める必要はありませんが、常にバイト先の変化を意識しておくと、何かあった時に動きやすくなります。
クビになる前兆をいち早くキャッチすることで、バイトを続けるにしろ辞めるにしろ、最善の判断ができるようになるでしょう。
まとめ
実際にクビだと言われなくても、クビになりそうな前兆は多々あります。
心当たりがあるという人は、今後クビだと言われる可能性があるため、注意してください。
クビになる前兆って色々あるんだね
仕事ができずにミスが多い人は、とシフトを減らされたり、早上がりさせられることがあります。
嫌な仕事をさせられたり、重要な仕事を任されてもらえなくなった時も、辞めてほしいというサインかもしれません。
また、あなたに問題がなくても、経営難だから辞めてほしいと思っている場合があります。
クビになりそうだと感じても、心を入れ替えて働けば評価を変えてもらえるかもしれません。
自分ひとりで悩まずにバイト仲間に相談するなどして、今後の身の振り方を考えましょう。